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石器文化研究会 シンポジウム
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カテゴリ:旧石器考古学/Palaeolithic( 34 )

「ナイフ形石器・ナイフ形石器文化とは何か」 シンポジウムに向けて

 何だかんだと、あっと言う間にシンポジウム前日になってしまいました(汗)
 本ブログの記事は、研究史の初期、シンポジウム第1部でストップしたままです。申し訳ない...
 おかげさまで、多数の方の参加申し込みをいただいております。たぶん、当日お見えになる方もいらっしゃるでしょうから、それなりの盛会になるのでは? と期待しています。
 さて、ここまでブログ上で、私個人の見解を書き連ねてきました。もちろん、これがシンポジウムの趣旨であり方向性である、と言うつもりは毛頭ありません。シンポジウムのサブタイトルにもあるとおり「概念・実体を問い直す」ことが重要だと考えているからです。ブログ記事、あるいはシンポジウムそのものが(発表いただくみなさまには失礼かもしれませんが)、叩き台、いやむしろ叩かれ台であるべき、だと考えます。叩いて、叩かれて、そこから抜け出して伸びてきたものが、次代の研究の道筋を切り拓くはずです。
 個人的には、あらかじめ見定めたお題目を「みなさんご唱和下さい」というのは願い下げです...と言ったら言いすぎでしょうか?

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by asiansophia | 2011-01-21 12:57 | 旧石器考古学/Palaeolithic

シンポジウム第1部 「ナイフ形石器・ナイフ形石器文化とは何か」

 予告編Part4から、私自身の研究史の見方に脱線してしまいました。
 ここでもう一度、シンポジウムの構成に戻りたいと思います。
 第1部では、学史、研究史からの「見直し」を企図します。西井幸雄さんによる「「日本旧石器時代」とナイフ形石器・ナイフ形石器文化」は、旧石器時代研究を、日本考古学史と同時代社会史との接点から見直そうという試みです。 その概要はすでに考古学研究会東京例会・石器文化研究会合同シンポジウム「考古学の方法論を見直す-形式・境界・時代-」でも発表されています(くり返しですが、予稿集は完売してしまいました。すみません)。
 合同シンポジウムでの討論でも話題となりましたが、学問・研究の歴史と同時代社会史は結びつくのか? あるいは結びつけるべきなのか? 議論が分かれるところだと思います。しかし前回までの記事に関連する研究史の初期だけでもさまざまな課題があります。

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by asiansophia | 2011-01-17 22:31 | 旧石器考古学/Palaeolithic

「ナイフ形石器文化」の成立

「ナイフ形石器文化」の成立_a0186568_14463711.jpg さて、1959年以降、「ナイフ形石器」に組み込まれたのは「切出形石器」、瀬戸内地方の「横剥ぎナイフ」だけではありませんでした。あとふたつ、1954~57年まで「Hand axeを伴うもの」「大型Blade・縦長Flakeを伴うもの」とされた一群もまた、「ナイフ形石器」の範疇に組み込まれることになりました。その根拠は、栃木県磯山遺跡における「縦長剥片の基部を打ち欠きによってわずかに整形した」「もっとも粗雑な」ナイフ形石器と「楕円形石器(のちに石斧)」の共伴であり、岩宿Iも同様の石器群とされたのです。その背景には、先にも記したとおり、岩宿Iなどの楕円形石器・石斧を、東南アジアの無土器新石器時代ホアビニアンなどと対比する見解への反論があったと考えられます。

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by asiansophia | 2011-01-17 15:04 | 旧石器考古学/Palaeolithic

「ナイフ形石器」の誕生

「ナイフ形石器」の誕生_a0186568_17525011.jpg さてナイフ・ブレイド、バックド・ブレイドとして、おもにヨーロッパの後期旧石器時代の石器と対比された石器が「ナイフ形石器」と呼ばれるようになるのは、おおむね1959年ころの芹沢長介の著作・論文からのようです。たとえば1957年の『考古学ノート1 先史時代1 無土器文化』では、まだ「ナイフ・ブレイド」の用語が使われています。同時に注目すべきなのは、この時点での「ナイフ・ブレイド」とされる資料としては、茂呂(東京都)、杉久保(長野県)、茶臼山(長野県)など、石刃または縦長剥片を素材とする一群だけが含められていて(右図上)、おもに横長剥片を素材とする、とされた切出形石器(右図下)は、関連性は指摘されているものの基本的には別のタイプ・ツールとされています。そしてもう一つ、香川県井島遺跡などで知られつつあった瀬戸内地方の資料については、幾何形細石器(ジオメトリック・マイクロリス)と関連するのではないかという、当時の一般的な見方をそのまま紹介しているのです。(図出典:芹沢長介1956「日本に於ける無土器「ナイフ形石器」の誕生_a0186568_17535816.jpg文化」『人類学雑誌』第64巻3号、日本人類学会)
 つまり1957年の時点では、今日、大多数の研究者が「ナイフ形石器」のヴァリエーションに含める資料は、「ナイフ・ブレイド」「切出形石器」、そして明確には定義されていませんが「幾何形細石器に関連を有するもの」とに区分されていたのです。
 ところが、1959年に刊行された『世界考古学大系〈第1巻〉日本1』所収の「ローム層に潜む文化」でや、翌年刊行の『石器時代の日本』では、「ナイフ形石器」の用語が登場すると同時に、瀬戸内地方を代表する「国府型」ナイフ形石器や、「切出形石器」などもそのヴァリエーションに含めて記述されるようになっています。
 これは、資料の蓄積と分析が進んだことによるのでしょうか?

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by asiansophia | 2011-01-16 20:42 | 旧石器考古学/Palaeolithic

茂呂遺跡におけるKnife blade発見の意義

 茂呂遺跡で出土した黒曜石製の石器について、杉原荘介、芹沢長介らは、Backed bladeとしてのナイフ・ブレード:Knife bladeと捉えました。石刃または縦長の剥片を素材とし、鋭い縁辺を刃として残し、刃潰し加工により整形した石器、としの認識です。
 この石器の発見・認識または設定には、岩宿発掘に次ぐ、日本旧石器時代研究史上の重要な意義がありました。
 一つは、ローム層中の“石器文化”に、岩宿で発見されたもののほかにもヴァリエーションがあることの認識。杉原らは、これをただちに時間軸上に配列して「文化段階」編年を構築します。そして同時に、研究先進地ヨーロッパとの対比を行ないました。当時すでに、ヨーロッパではド・モルティエによるアシューレアン、ムステリアン、ソリュートレアン、マグダレニアンというタイプ・ツールの変遷・編年が確立し、1912年までには「オーリナシアン論争」も決着、ムステリアンとソリュートレアンの間に位置づけられることが受け入れられていました。こうした研究状況は、先にみたとおり昭和初期に、すでに大山柏によって紹介されていました。また岩宿発掘当時、宿舎で熟読していたとされるバーキットのOld Stone Ageも初版が1933年に刊行されています。岩宿発見以前から、すでに広く知られていたことでしょう。
 そして茂呂の石器をKnife bladeと位置づけることは、新たに発見された「縄文以前の石器文化」を、特異な一事例ではなく、世界的に共通する文化変化・発展段階の中に位置づけられるものと評価するための研究戦略だったと言えるのです。
by asiansophia | 2011-01-15 09:38 | 旧石器考古学/Palaeolithic

はじまりの茂呂

東京都茂呂遺跡(A地点)から出土した「ナイフ形石器」です。杉原荘介らは、これをKnife blade、Backed bladeと認識しました。そしてヨーロッパ後期旧石器時代前半、オーリナシアンに対比されるものと考えたのです。先に掲げた、大山による石器の図と比較してみてください。
はじまりの茂呂_a0186568_3105985.jpg
(出典:杉原ほか(1959)「東京都茂呂における関東ローム層中の石器文化」『駿台史学』第9号:第3図)
by asiansophia | 2011-01-14 07:30 | 旧石器考古学/Palaeolithic

昭和4年(1929年)のナイフ形石器

昭和4年(1929年)のナイフ形石器_a0186568_0332095.jpg昭和4年(1929年)のナイフ形石器_a0186568_0342545.jpg昭和4年(1929年)のナイフ形石器_a0186568_0343774.jpg
 大山柏1929「後期舊石器時代 第一莭ヲオリナシアン」『考古学講座第十四巻歐州舊石器(續編)・歐州新石器』,国史講習会雄山閣:2-24頁,第十二~十四図より。「ヲオリナシアン・ポアン」の3細分。左「ヲウデイ」形「ポアン」、中「シアテルペロン」形「ポアン」、右「グラベット」形「ポアン」。
 昭和4年にはすでに和文で紹介されていました。茂呂、杉久保、茶臼山などの資料に直面した時に、対比されたのはこうした資料だったのでしょう。
 初め、「ナイフ形石器」は明らかにヨーロッパにおける石器分類・型式学を基準としていました。しかしその後、分類・定義についてとくに変更がないまま、日本列島の固有文化の表徴となっていったのです。
by asiansophia | 2011-01-13 00:55 | 旧石器考古学/Palaeolithic

「ナイフ形石器・ナイフ形石器文化とは何か」予告編(Part4)

 本日、シンポジウムの発表者・コメンテーター、および研究会幹事のみなさまに、予稿集PDFをお送りしました。ようやく全貌が見えてきたところです。遊びの記事ばかりでなく、こちらにも本腰を入れなければ!
 というわけで、気づけば前回Part3から早くも1週間過ぎています。そしてシンポジウム当日まで、あと2週間を切ってしまいました!! そこでJunkuwaさんのブログ記事に答えるかたちで、日本列島の外側からもう一度「ナイフ形石器」を見てみましょう。「ナイフ形石器・ナイフ形石器文化とは何か」予告編(Part4)_a0186568_1501858.jpg
 昨年8月に石器文化研究会第247回例会(於・法政大学史学科共同研究室(3)考古)で発表した時のネタです。
 まずは西アジアの前期・中期旧石器時代。レバノン、Abri Zumoffen(アブリ・ズモッフェン)の、およそ30~25万年前とされるAmudian(アムッディアン)石器群のBacked Knifeです(1・6)。とくに6は、しっかりとした「一側縁加工のナイフ形石器」と呼びたくなりますね。
(出典:Copeland(2000)Yaburudian and related industries: the state of research in 1996. In A.Ronen&M.Weinstein-Evron eds. Toward Modern Humans: the Yaburudian and Micoquian 400-50k-years ago. BAR Interanational Series850, pp.97-117: fig.6)
(余談ですが、出典論文の著者、Loraine Copelandは、ポリスのドラマーStewart Copelandのお母さんだそうです。って、本当に関係ない話ですね...)

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by asiansophia | 2011-01-12 03:16 | 旧石器考古学/Palaeolithic

石器文化研究16号・シンポジウム予稿集入稿す!!

先ほど、近所の7-11から送ってきました。あとはいつもの平電子印刷さんにお任せです。頼りにしています!!
諸事情により、若干のお仕事が残っているのですが...それはさておき、preceramicさんはじめ、みなさんお疲れ様でした。やっぱり年末年始をまたぐものではないですね。反省。
発表・コメント予定者のみなさんには、週明けからPDFファイルを回覧します。議論の組み立てにお付き合い下さい。
by asiansophia | 2011-01-06 15:59 | 旧石器考古学/Palaeolithic

「ナイフ形石器・ナイフ形石器文化とは何か」予告編(part3)

preceramicさん担当部分も無事合流しました。しかしながら、CS5のフォント、スタイルなどの変更点がよく分からなかったので、結局CS3でフィニッシュです。実は、まだ全部できてないのですが...まぁ、もうできたようなもんです(たぶん)
「ナイフ形石器・ナイフ形石器文化とは何か」予告編(part3)_a0186568_351778.jpg右は、表紙見本です。もう少し黄緑系になるかも。明日(もう今日ですね)、印刷屋さんと相談です。
3点の石器は、60年前(1951年)、東京都茂呂遺跡A地点(板橋区)から出土した、“元祖”ナイフ形石器です。杉原荘介らは、これらの石器をもって、ヨーロッパ後期旧石器時代と対比し得ると判断したのでしょう。以後、日本列島における旧石器時代研究の第1期-編年の確立期-は急速にあゆみを進めます。

 さて、part2の続きです。
 課題その2をふまえて、シンポジウムの第2部を設定しています。このため、ややもすると「ナイフ形石器・ナイフ形石器文化」との結びつきが分かりにくいテーマ・タイトルと受け取られかねないところもあるかと思います。しかしくり返しになりますが、それは、「ナイフ形石器」そのものを研究の目的とするのではなく、「ナイフ形石器」を対象として、過去の生活や社会を照射するためのいくつものアプローチ方法を議論することが目的だからなのです。
 そして、そこからさらに新たな課題がたちあらわれます。
 「ナイフ形石器」あるいは「ナイフ形石器文化」をもう一度定義するにあたって、あらためてその範囲を考え直さなければならないのではないか?という問いです。
 今回のシンポジウムでは、まず第2部において、「ナイフ形石器の出現/あるいはナイフ形石器以前」という問題群と、「ナイフ形石器の終末・終焉」という問題群についてアプローチしていただきます。どちらもきわめて重要な課題であり、基調報告にもとづいて、それぞれ各地域の様相とその理解について議論を交わす必要があるところです。しかしそれでは、2日間ではすまなくなってしまいますので、今回は問題提起・導入にとどまるでしょう。それでも、討論においてさまざまな見解が飛び出してくれば、それだけでも成功なのではないかと考えます。どうでしょうか?

さすがにもう寝ないともたないので、part4に続く、ということで...それではおやすみなさい...zzz
by asiansophia | 2011-01-05 03:22 | 旧石器考古学/Palaeolithic