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2011年 06月 05日 ( 3 )

予告編 ジョウモン・リージョナル

 現在、昼のお仕事では、縄文時代と後期旧石器時代の報告書作成中です。
 今回は、縄文時代編のまとめ・考察に関わる話題をちょっとだけ先取り。
予告編 ジョウモン・リージョナル_a0186568_2362875.jpg
 これは、現在整理作業中の遺跡...ではなくご近所の調布市飛田給遺跡(一部、府中市武蔵国府関連遺跡白糸台地区を含む)の既往調査範囲です。オレンジ色の範囲は既往調査区。黒い三角印は縄文時代の遺構・遺物が検出された地点を示しています。ArcGISというアプリケーションを使用しています。背景の地図は東京デジタルマップ(1:2500地形図)です。
 ぱっと見て分かるとおり、図の上側=北側の範囲は、調査されているのに縄文時代の遺構・遺物が見つかっていません。「飛田給遺跡」としてはこのオレンジ色の範囲全体をカヴァーする形で登録されているのですが、縄文時代の遺跡としての範囲は、より南側に偏っている、と言えます。
予告編 ジョウモン・リージョナル_a0186568_23132483.jpg
 同じような地図ですが、これは各調査地点の中で、縄文時代の遺構が検出された位置に緑色のドットを落としています。
 ちょうど遺跡範囲の南側を東西に横切るように都道の調査区が横たわっているのでよく分かるのですが、遺構は均等に分布しているわけではありません。縄文時代の遺構・遺物が検出された調査地点の中でも、さらにまとまり・かたよりがあります。
予告編 ジョウモン・リージョナル_a0186568_2361027.jpg

 国土地理院による10mメッシュのDEMデータにもとづく段彩図・等高線と重ねてみました。ぱっと見、崖線からの距離が大きく反映していそうです。しかし、微視的なまとまりと地形との関係については、このレベルの解像度でははっきりしないですね。

 さて、これにもとづく今後の展開
1)遺跡分布論・領域論について
 小縮尺(たとえば1:25,000またはそれ以下)の地図上で、この全体を一つの点で代表させて遺跡分布を議論するのが従来の遺跡分布論・領域論だったと思います。しかしながら、住居跡以外のさまざまな遺構や、遺構はなくても遺物はある、といったレベルの行動痕跡の遺存する範囲と、掘っても何も出ない範囲が、その代表点の中に内包されています。
 微視的に見ると遺構・遺物の分布密度が散漫になりながらも次の密集地点へ連なっていく、という傾向を捉えられる崖線沿いの分布と、ある距離以上内陸に入ると分布がなくなる、という崖線に直行する方向の分布が見られるわけです。
 他の遺跡・遺跡群についても同様の作業を進めていくと、共通するパターンと固有のパターンが見えてきます。地形との関連、そのほかの要因の探索が今後の課題です。
 なおこれらの遺構・遺物分布のデータには、時期(大別型式単位)や遺構種別も含まれているので、そうした属性単位、および属性相互の相関も検討対象です。

2)遺跡発掘調査データの管理・アーカイヴについて
 ところで、このデータは、職場のKさん、Iさんの血のにじむような(?)努力の成果でもあります。それが何か?...つまり、遺跡の位置や範囲、調査成果について、総覧化されていないのです。
 ここ飛田給遺跡については、調布市教育委員会により調査地点(次数)や内容がその都度まとめられているので、遺構レベルまでの分布図作成もあまり困難ではありませんでした。しかしほかの遺跡の場合は...
 たとえばここ十数年で言えば、調査区の範囲とか遺構の位置について、発掘調査のたびにデジタル・データとして記録されているはずです。それらが共有化されていて閲覧可能ならば、そうした血のにじむような(?)努力を経ずに、分析・研究の次のステップに進めるのです。
 まずはそうした努力が必要だ、というご意見もごもっともですが、しかしすでにあるものを利用できるようにしないということとは別問題ですよね。お金をかけて調査、測量するわけですから、何らかのかたちで有効活用できるようにできないか、と。
 また調査地点の位置に関しては...ここでは比較的はやくに市街地化されていて、過去の報告書と現在の地形図との異動が少ないのですが、場所によっては、発掘調査地点が現在は空中(つまり削平されて消滅)だったり、等高線から道路、主要建物まですべて変わってしまっていたりして、位置を特定できないものがあったりします。
 え? 報告書抄録に緯度経度の情報があるじゃないかって? あっさりとそう言える方は、大変申し訳ありませんが、ここで示しているような精度の作業を行なったことがないのでしょうね。

 おっと、予告編なのに筆がすべりました。
 続きは、また後ほど。
by asiansophia | 2011-06-05 23:41 | 野川・多摩川/RegionalStudy

世田谷文学館「リンドグレーン」展: Lindgren exhibition


 ひさびさに家族4人でおでかけ。世田谷文学館で開催中(~6月26日)の「世界中で愛されるリンドグレーンの絵本」展へ。
 アストリッド・リンドグレーン(Astrid Lindgren)はスウェーデンの童話作家で、『長くつ下のピッピ』(岩波少年文庫版ほか)が有名ですね(左下)。

 個人的には、すっかりこの岩波版の挿絵のイメージだったのですが、これは桜井 誠さんという方の日本版限定の挿絵なのだそうで...(周知?)
 本場スウェーデンでは、ポスターにも用いられているヴァン・ニイマンという作家の挿絵が定番だそうです(右)。

 ほかにも各国版の「ピッピ」があるそうで、このイギリス版(ローレン・チャイルド画)は、いかにもイギリスっぽい(偏見?)。

We have visited Setagaya Literary Museum, to see the special exhibition of Astrid Lindgren. Lindgren is the famous Swedish juvenile book author well known as the author of 'Pippi Longstocking (Pippi Langstrump).
For me, as Japanese, it is very familiar with illustration by Seiji Ikeda (on the 2nd figure). Not until touching this exhibition do I know that there are various version of illustrations of'Pippi' in the world.
Swedish people love Ingrid Vang Nyman's 'Pippi' (on the 1st figure) and British children are familiar with Lauren Child's 'Pippi' (on the 3rd figure).
The exhibition bring fresh experience to me...(see more )

More
by asiansophia | 2011-06-05 20:46 | おでかけ/ Japan

次男のつくられかた: How the second son become what he is

次男のつくられかた: How the second son become what he is_a0186568_10184868.jpg 全国の次男のみなさん、すみません。あくまで、わが家の場合、ですから...
 息子1と息子2は2歳3ヶ月年が離れています。最近、いろいろなことができるようになってきて、語彙も増えてきた息子2は、本人的にはお兄ちゃんと同格のつもり...というか、お兄ちゃんができて自分にはできないこと、お兄ちゃんには許されて自分には許されないことがある、ということをまったく理解していないのです。

次男のつくられかた: How the second son become what he is_a0186568_10252141.jpg

 公園の遊具などで、かなり無茶をしています。この間は、すべり台の順番待ちで後から少しプレッシャーをかけられたら、4歳くらいのお姉ちゃんに先に手を出していました、トホホ... そして無茶をして落ちたり転んだり...
 ちょっと前まで、息子1の方が言葉で自己主張ができるので、言うことを聞いてばかりいると息子2がおろそかになりかねないところもあったので、やや傾斜配分していたのも影響してるのでしょうか?

次男のつくられかた: How the second son become what he is_a0186568_1028549.jpg まぁ実際には、そんなことを気にするまでもなく、息子2はつねにお兄ちゃんの存在感をかき分け、押しのけて自己主張し続けてるのですが。そして、保育園効果で小さい子供には絶対手を上げない息子1の対応に、ますます増長気味だったりも...
 でも本当は、お兄ちゃんにものすごく憧れていて、大好きなのがよく分かります。だから息子1も、やさしく接してあげてるのでしょう。
 余談ですが、息子1の保育所は乳児組が2F、幼児組が1F。同級生のYくんは、お兄ちゃんとようやく同じフロアになれる! と大喜びしていたら、何と卒園して小学校にいってしまった...としばらく打ちひしがれていたそうです。

My second son Tomo is 2years and 3months younger than Aki, my first son. Recently Tomo is growing up and getting ability to do something by himself. However he cannot understand that there are difficult things by his ability, and prohibited things for him.
He will do everything as well as Aki doing and he believes it is possible...
Then he often falls off from playground equipment. Furthermore he sometime have fuss with elder children in a park... :-(
Though he become talking, it is too short to express what he wants. He need to assert much more than his elder brother.
Anyway Tomo loves Aki very much. Always Tomo is gazing his brother in much recommendation. I think, he want to be like as his brother.
It is the way of ego formation of secondary son. To observe their growing up is very interesting for me :-)
by asiansophia | 2011-06-05 10:33 | 日々のできごと/ Daily life