S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

カテゴリ

PJAM2012
3.11 Earthquake
Archaeology(English)
India2011
日々のできごと/ Daily life
アジア/ Asia
おでかけ/ Japan
南アジア考古学/SA Arch.
野川・多摩川/RegionalStudy
旧石器考古学/Palaeolithic
砂川・武蔵野台地北部
考古学(ジオ)
考古学(いろいろ)
雑記

最新の記事

ブログ移転のご案内
at 2012-08-15 01:41
PJAM2012#19 ハイ..
at 2012-04-07 20:00
PJAM2012#18 ヴィ..
at 2012-04-06 20:00
PJAM2012#17 砂漠..
at 2012-04-05 20:00
PJAM2012#16 フェ..
at 2012-04-04 20:00

最新のトラックバック

石器文化研究会 シンポジウム
from 黒く光る石と黒く動く虫

以前の記事

2012年 08月
2012年 04月
2012年 03月
more...

ライフログ



Ninja analyse

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

画像一覧

PJAM2012#13 ヴィーサル・ヴァレー地区遺跡群へ(その2)

 ちょっと間があきましたが、パキスタン2012春場所再開です。第3日目、ヴィーサル・ヴァレー地区の踏査と表面調査の続きですが、その前に、地理と地形について少々。まずは前回のDEMに続いてランドサット画像をご覧下さい。画像データは、米・メリーランド大学のGLCF(ESDI)サイトで無料ダウンロードできるものを利用(TM GLS-1990)、カシミール3Dを使用して作成しています。カシミール3Dでランドサット画像を使用する方法は、ホームページ、または『カシミール3D パーフェクトマスター編』『フィールドワーカーのためのGPS・GIS入門―フィールドにGPSを持っていこうGISで地図を作ろう』などをご参照ください。
a0186568_21352659.jpg

 さてこの画像では、カシミール3Dの「ナチュラルカラー」設定を使用しています。近赤外線のバンド4をRGBカラーのGに対応させているので、植生範囲が鮮やかな緑色で表示されています。で、左側の緑の範囲がインダス平原。くねくねと黒い帯はインダス川旧流路跡の湿地です。右側の細い帯はナラ低地です。中央の白い範囲はローフリー丘陵~タール砂漠の植生が希薄な範囲。より白が強いのは基盤の石灰岩が露出している範囲で...
a0186568_2129922.jpg
 現地の景観はこんな感じ(コート・ディジー~チョーンディコ間のNara Road沿い)。
a0186568_21295030.jpg
 またはこんな感じ(シャデー・シャヒード東方の丘陵頂部、2007年撮影)。地表面は、ひたすら露出した基盤岩と、それが風化してできた礫に覆われています。土壌はほとんどない(風と、わずかな降雨で洗い流されてしまう)ので植生もほとんど見られません。ただし谷底には土壌がわずかにあり、乾燥に強い灌木などが見られます。
a0186568_21313363.jpg
 丘陵を構成する基盤層は東に向かって傾斜しており、ナラ低地に近づくと砂丘砂に覆われはじめます。季節的な降雨があるので、若干の植生が見られます(Nara Road沿い、チョーンディコの手前付近)。
a0186568_21324926.jpg
 また基盤層は南側にも傾斜しており、丘陵の南縁沿いでは周囲との比高差がほとんどなくなります(丘陵南部カンダルキー地区の東方15km付近)。
a0186568_2291133.jpg
 これに対して、ヴィーサル・ヴァレー地区は、このとおり、見渡す限り一面の砂、砂、また砂...まさに砂漠です。
a0186568_2275871.jpg
 ちゃんと気温計で測ったわけではないのですが、この日(2/22)はたぶん30度までは行かなかったでしょう。肌寒い風も強く、砂漠の踏査には適していたと言う感じです
a0186568_22121822.jpg
 ところで地形が大きすぎて写真ではなかなか伝わりづらいと思いますが、決して平らな地形ではありません。と言うよりもむしろ、ものすごいアップダウンです。長軸1.5~2.0km、短軸0.8~1.5kmくらい、比高差30~70mくらいの巨大な砂丘が1~2kmおきに並んでいるのです。
a0186568_22161674.jpg
 砂丘の高まり、何となく分かりますか?
a0186568_2255841.jpg
 DEM(ASTER-GDEMを利用)でみるとこんな感じ。茶色い部分が砂丘、緑の濃い部分が砂丘間の凹地です。なお、赤い点は、ヴィーサル教授、マッラー教授らのこれまでの調査で記録されている遺跡(地点)です。
a0186568_2274256.jpg
 砂丘上には、タマリスク類などの灌木などが点在しています。
a0186568_2283914.jpg
 このような感じの、棘棘しい、いかにも砂漠っぽい草とか。
a0186568_2285825.jpg
 本当に棘が痛い灌木とか。これは、うっかりタオルを引っ掛けてしまったのですが、こまかな針のような棘が繊維に絡んでしまい取り除くのに難儀しました(思わず、タオル捨ててしまおうかと思ったくらい...)。
a0186568_2282075.jpg
 これは多分、寄生植物ですね。現地の人にも珍しいらしく、しきりに写真を撮れと薦められ、また彼らも一生懸命写真撮ってました。この季節(冬~春先)にしか見られないみたいです。
 また今回は季節違いでしたが、砂漠にもキノコがいろいろ生えるらしく、マッラー教授などはそのキノコを採って食べるのが趣味なんだそうです。ぜひ、次回、機会があったら試してみたいものです。
 こんな景観の中を、2時間ちょっと歩き回ってきたのですが... なんと、そこらじゅうに石器が落ちているのです!!!
 と期待だけさせておいて、続く。
[PR]
by asiansophia | 2012-04-01 20:00 | PJAM2012