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PJAM2012#11 コート・ディジー遺跡

 2012年パキスタン調査旅行2月場所報告、第11回目にしてまだ3日目です。
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 前回まで2回にわたって紹介したコート・ディジー城。現在のハイウェイ側から見たところ。
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 そしてハイウェイを挟んで反対側に、コート・ディジー遺跡があります。
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 マウンドの規模は130×100m、一見するとあまり大きく見えませんが、1955年にF.A.ハーンにより実施された発掘調査により、基盤まで10mの堆積中に16層が識別され、先インダス文明期(コート・ディジー文化期)からインダス文明期までの変化が層位的に確認されたことで、インダス文明の成立過程を考える上でもっとも重要な遺跡のひとつとなりました。
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 なお、マウンド部だけでなく、その東~南東裾、ちょうどマウンドとコート・ディジー城の立地する丘の間にもローワー・タウンと呼べる遺跡が広がっているようです(マッラー教授談)。
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 一方、遺跡の北~西はインダス平原の沖積低地です。
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 北側の発掘トレンチ跡。マウンドの裾部は石積みでいちおう補強されているようです。
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 上段にもかなり石積みが見えます。シンド州のインダス平原部は石材に乏しいため、インダス文明期の建物は、ほとんどが日干しレンガか焼成レンガ積みです。しかし、ここコート・ディジー遺跡では石灰岩がかなり多用されています。もちろん、この石は、遺跡の目と鼻の先、ローフリー丘陵でふんだんに入手可能なのものです。そして現代でも、建築用の石材はほとんどがローフリー丘陵から切り出されて平原部の都市、町へとトラクターやトラックで運ばれています。
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 石積みと、トレンチの壁に残された堆積。トレンチ壁の穴は、鳥の巣穴...
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 そしてマウンド上にはびっしりと土器片が...
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 マウンドの最上部で写真を撮りまくる(?)Kさん。残念ながら、発掘調査後に埋め戻しがなされず、なんら保護の措置がとられていないので、トレンチ壁は鳥の巣穴だらけ、崩落し放題、侵食が進んでいます。ちなみにマウンド部の状況は、GoogleMapの衛星画像からも確認できます。
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 というわけで、16層のうち最上部はこれしか残っていません。再発掘、再検証をしようにも、これでは...
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 こちらはF.A.ハーンによる主要発掘区側。ここでも、トレンチの掘削が及んでいる範囲は、その後のダメージも相当です。マッラー教授らは、再発掘を実施するとともに地元(ハイルプール県)とも協力して博物館を建設したいと考えているようですが、果たして...でも、実現に向けてできることをはお手伝いしたいところです。
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 そして再発掘に向けて気になるものがこちら...遺跡のほぼ全周で観察される炭の層です。いったいこれは...???
 ハラッパー式土器やら、腕輪やら、ビーズやら、とにかく、ちょっと歩くと色んなものが拾えてしまいます。それだけ、包含層が浸食されて重要な記録が失われ続けていると言うこと。何とか、手を打たないといけない状況です。
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 そんなシビアな状況を語り合いつつ(?)記念撮影。Kさん、マッラー教授、護衛のアブドゥル・カディール(左)とムバーラク(右)。
 この日は夕方に大学(SALU)に戻りました。
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 で、夕飯はまたしてもチキン・カラヒとサブジでした。でも、美味いので食べ過ぎ気味。
 さて次回はいよいよ第4日目、砂漠の旧石器時代へ向かいますよ。
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by asiansophia | 2012-03-26 20:00 | PJAM2012