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[新刊案内]大間々扇状地の地域と景観 自然・考古・歴史・地理

[新刊案内]大間々扇状地の地域と景観 自然・考古・歴史・地理_a0186568_0552650.jpg 新刊案内といっても、2010年9月の刊行なのですが、先日、ようやく六一書房にて入手しました。166ページで¥2,100ですからお手ごろ価格(失礼!)、だいたい、最近の『石器文化研究』とおなじくらいですね。
 さてその内容ですが、まさしくタイトルを読んで字の如く。群馬県南東部、旧大間々町(現みどり市)を扇頂として赤城山の南東麓に広がる大間々扇状地の地域研究誌です。副題にあるとおり、地理・地形から考古、歴史まで、時代で言えば扇状地が形成された10万年前から近世・近代に至るまでが扱われています。
 とは言え、各分野、あるいは各時代ごとの研究成果が総合されるまでには至っていません。それぞれのテーマからの取り組みが並列されている、といったところです。と言うと辛口な感じですが、そんなことはありません。それで十分です!! 各分野、時代ごとの研究成果を横並びにして、相互に参照可能な状態にまとめることが、地域景観史の第一歩ですから...少々偉そうですみません。




 一地域の地形・環境・景観と歴史を取り扱うものとしては、都道府県史あるいは市町村史がメジャーかと思いますが、実際には、自然分野と人文分野で編集担当や編さん作業が個別化される場合がほとんどでしょうし、人文分野もさらに考古・歴史・民俗と細分化されてしまうのが実情でしょう。
 またどうしても、自然系の研究者と人文系の研究者との間で時間・空間スケールが噛み合わないということも往々にしてありますよね。それを乗り越えて、1冊の研究報告に、コンパクトにまとめるということは、企画・編集の上でいろいろ大変だったのでは、とも想像します。
 そしてもう一つ、これまでの歴史地理、あるいは考古学における地理・地形研究の導入は、広大な沖積地が広がる曲流平野・氾濫原地帯が主たる対象だったように思われます。大阪平野、濃尾平野、関東平野(利根川・荒川下流域)などなど。
 弥生時代以降、古代、中世、近世にいたる歴史的展開と地形発達史の関係が明瞭に読み解ける格好のフィールドなのですから、研究者の興味が集まるのは当然ですね。
 しかしながら、大間々扇状地や、私自身がフィールドとする武蔵野台地などの扇状地帯では、特定の条件が整っている範囲(たとえば扇状地形成時の扇端部)を除く広範な開発は近世中期以降、大規模な新田開発期以降となります。つまり、本来的には農耕社会にとって利用しづらい条件であるところが、近世中期以降の水利開発によって土地利用が転換していく過程が明瞭なわけですね。
[新刊案内]大間々扇状地の地域と景観 自然・考古・歴史・地理_a0186568_147263.jpg そこで今度は、農耕社会以前の状況と対比することで、いろいろと見えてくることがあるのではないか、と考えるわけです。このあたりのことについては、拙著『武蔵野に残る旧石器人の足跡・砂川遺跡』 第4章で、武蔵野台地北部の事例に触れています。また武蔵野台地南部については、野口 淳2010「野川はどこから?-地理・地形・考古学からみた武蔵野台地南部の水利・水文環境とその変遷」『日本考古学協会第76回総会研究発表要旨』もご参照下さい。
 と、最後は手前味噌な宣伝になってしまい申し訳ありません。小菅さんはじめ群馬チームの継続的な取り組みには頭が下がります。
 また関東平野一帯では近世各期の地誌や文献史料が利用可能なので、かなり高密度な基盤情報を得られると思います。群馬チームだけでなく、各地の研究者の方々も、ぜひ!
by asiansophia | 2011-02-07 01:51 | 考古学(ジオ)