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「ナイフ形石器・ナイフ形石器文化とは何か」 シンポジウムに向けて

 何だかんだと、あっと言う間にシンポジウム前日になってしまいました(汗)
 本ブログの記事は、研究史の初期、シンポジウム第1部でストップしたままです。申し訳ない...
 おかげさまで、多数の方の参加申し込みをいただいております。たぶん、当日お見えになる方もいらっしゃるでしょうから、それなりの盛会になるのでは? と期待しています。
 さて、ここまでブログ上で、私個人の見解を書き連ねてきました。もちろん、これがシンポジウムの趣旨であり方向性である、と言うつもりは毛頭ありません。シンポジウムのサブタイトルにもあるとおり「概念・実体を問い直す」ことが重要だと考えているからです。ブログ記事、あるいはシンポジウムそのものが(発表いただくみなさまには失礼かもしれませんが)、叩き台、いやむしろ叩かれ台であるべき、だと考えます。叩いて、叩かれて、そこから抜け出して伸びてきたものが、次代の研究の道筋を切り拓くはずです。
 個人的には、あらかじめ見定めたお題目を「みなさんご唱和下さい」というのは願い下げです...と言ったら言いすぎでしょうか?




 前記事までの学史・研究史の読み方、まとめ方には大いに異論があることと思います。しかし“Knife blade”の発見からはや60年、私が学生のころから学んできた、定式化された(失礼)ナイフ形石器・ナイフ形石器文化をめぐる研究史も、見直すべきときなのではないかと強く感じています。
 たとえば...示準石器論から、「型式」の認識、地域性と時期区分の発展、という研究史のまとめ方は、あらかじめ「ナイフ形石器」あるいは「ナイフ形石器文化」が実在し、その範囲、定義が明確で、かつ研究者全体に共有されていることが前提となるでしょう。しかしながら現状は、範囲、定義そのものをめぐる議論があり、認識が共有されずに揺らいでいるところです。
 だからと言って、たとえば1950年代に立ち戻って、ヨーロッパの研究を参照した示準石器論、タイプ・トゥールの認識からやり直せばよいのでしょうか? もちろん、答えは「ノー」です。
 研究史上、ナイフ形石器の「型式」あるいは、その他の器種(切出形石器、台形石器、台形様石器、剥片尖頭器、角錐状石器...etc)として捉えられてきた考古資料が、時間的・空間的広がりの中で、一定のパターンを示しつつ存在することは確かです。今日の課題は、時空間に配列された考古資料、そのパターンをどのように理解し、説明するか、にあることは言うまでもないでしょう。
 そのときに、既定の「ナイフ形石器」「ナイフ形石器文化」を前提として踏襲するのか、あるいは破棄して新たな概念・用語に置換・変更するのか、その判断をするために-もちろん二項対立ではなく、多数の中間項があり得るでしょうが-、さまざまな立場、見解の研究者が集まって議論をすること、それこそが語義どおりの「シンポジウム」ではないでしょうか?
 今回は、思い切って討論の時間を大幅に増やし、第2日目の午後をまるまる取っています。基調報告、コメントをいただく方だけでなく、来場される方をできるだけ多く、文字通りの「参加者」にするために、この討論の時間を有効に活用したいと思います。

 ...ということで、前日の懇親会では、気力、体力、議論のネタを燃やし尽くさないように、ほどほどにしましょうね
by asiansophia | 2011-01-21 12:57 | 旧石器考古学/Palaeolithic